Earl Scruggs' Granada 2

STORY of #9584-3 その2



 
さて、話は2007年に飛んで、アメリカのオークションサイトebayに一本のバンジョーが出品された。なんと、#9584-3から取り外されたネックそのものを使用してある。

 Banjo Hangoutというサイトのメンバーの誰かがebayで発見し、話題になったわけだが…まずは出品された楽器の画像を御覧あれ。


























 結局のところ、商品説明が胡散臭く、詐欺の匂いがぷんぷんしているものだったのだが、出品者自身、これはマズいものを出してしまったと思ったらしく、オークションの終了日時の遥か前に出品は取り消された。

 まあ、そのおかげで30数年ぶりにこのネックが未だに健在であることが証明された格好なんだが・・・それにしても1960年代のインレイの細工の荒っぽいことよ。

 前述のBanjo Hangoutのフォーラムは貴重画像の宝庫で、#9584-3が1988年に修復を受けた際の画像まで公開されている。公開したのは、Greg Richなる人物。現在のギブソンの復古路線を推進して商品のラインアップを作り上げた中心人物のうちの一人である。

以下の画像が1988年の修復の際に撮影されたもの。

 このネックは70年代前半にJim Faulknerが作ったものだが・・・実はスクラッグスは新しいネックを必要としていたわけではなく、半ば修理のつもりで任せてみたらばネックは新しくなっているわ、リゾネーターのフィニッシュはやり直されているわ、「修理」から戻ってきたケースを開けたけた瞬間、「ほんまびっくりしたわ。別もんになってるんやから・・・せやけどフォークナーはええ奴やさかい文句言われへんねん」